ポスドクの抱えるギャップ

若手研究者(ポスドク)や研究者を目指す若者のキャリアのために少しでも貢献したいと思った我々は まず最初に何名かのポスドクおよび研究者を目指す若者にヒアリングさせてもらいました。

今回はその時に感じた話をしたいと思います。

まず私が驚いたのが全員何かしらのITスキル・データ分析スキルを身につけているということでした。

また、驚くことに本人にはその認識は全くなく、あくまで研究の一環で必要があって勉強しただけなのでと話す方ばかりでした。

ITスキル・データ分析スキルを身につけていることにもびっくりしましたが、 必要があれば新しいスキルを自分で勉強して身につけていることにあまり負荷を感じていないということにも驚かされました。 特にIT業界のように日進月歩で新しい技術がでてくる業界にとって、 日々新しいスキルを身につけるということは非常に重要になってきます。

みなさん新しい分野の知識を吸収する手法を自分なりに持っているという印象でした。 ただ、全員がその保有スキルについて、あまり重要だと感じていないようで、 天文学を勉強している人なら誰でも持っているスキルなのでという感じでした。

皆さん研究への思いが非常にあり、将来に対する不安はあるものの研究を続けたいとも仰っていたのも印象的でした。

話を聞く中で私の認識と若手研究者の間にある大きはギャップに気付きました。

まとめると以下のようなものです。

①民間企業に自分達のスキルを役立てるポジションはないと思っている

②民間企業を手伝うと研究を本気で目指していないと思われてしまう

今後のブログで詳しく記載していこうと思っていますが、 上記2つのギャップがまさに今のポスドク問題をより大きくしている原因なのではないかと感じています。

ホライズンはそんなギャップを埋める橋渡し役になっていきたいと思っています。

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  1. はじめに